awsのプラットフォーム・docker運用について

awsには運用をサポートしてくれる様々なプラットフォームがあるのですが、その中の一つとして知られているのがdockerです。実際にawsを利用している人の中にはdockerを運用している人が多いと言われています。

そこで今回は、awsのプラットフォームの一つとして利用されているdockerに関することやその運用についてメリットやデメリットも含めて解説していきます。

「awsの注意点を守って安心運用」

dockerとはどのようなものなのか

まず知っておかなければいけないのが、そもそもdockerがどのようなものなのかという点ですよね。dockerとは、awsで運用することができるソフトウェアプラットフォームのことを言います。dockerの特徴は、コンテナと呼ばれる標準化されたユニットにソフトウェアをパッケージ化するというものです。

こうすることでどのような環境でも素早くアプリケーションをデプロイやスケールできるようになり、コードを実行できるようになります。ちなみにコンテナにはライブラリやシステムツール、コード、ランタイムなどのソフトウェアを実行するのに必要な全てのものが含まれているので、パッケージ化することで無駄なくスピーディーに実行できるようになるのです。

このような特徴から、awsに組み込んで運用することでどのような規模の分散アプリケーションも素早く構築、出荷そして実行できるようになると言われています。そのためawsにdockerを組み込んで運用しているという人は多く、多くのメリットが有効活用されていると考えられているようです。

dockerをawsで運用するメリットとは

dockerをawsで運用する人は多いと言われていますが、その理由としていくつかのメリットが挙げられています。その中でも特に挙げられているのが、ソフトウェア出荷の数と速度を向上できる点とオペレーションの標準化、シームレスに移動させることが可能である点、そしてコスト削減の4つです。

dockerはdockerを運用していないユーザーと比較すると、およそ7倍以上の速さでソフトウェアを出荷することができるとされています。そのため次々と作業をこなすことができるというメリットから、開発を行っている人間としては使い勝手のいいプラットフォームと言えるのです。

またコンテナ化することでアプリケーションを小さくまとめることができ、デプロイや問題の特定、さらに特定した問題の解決のためのロールバッグも容易に行うことができます。そしてシームレスに容易に移動できるようになりますし、各サーバーで多数のコードを実行しやすくなるところから利用率のアップやコスト削減につなげることが可能となるのです。

dockerをawsで運用する用途について

ではdockerをawsで運用する用途にはどのようなものがあるのかというと、例えばSwarmモードをdocker社の管理するフレームワークで稼働させたい場合が挙げられています。Swarmモードとは、そもそもdockerクラスタ環境を構築または運用するための機能のことを指しています。

そのためSwarmモードを稼働させることそのものがdockerを運用する用途と言えるのですが、dockerで運用することで追加のソフトウェアを必要とせずにdocker単体でクラスタを構成できるようになるのです。

その結果、複数台のマシンでスムーズにコンテナを分散稼働させるなどの運用が可能となります。またdockerをawsで運用するもう一つの用途として挙げられているのが、クラスタ管理を自前で行いたいという場合です。

クラスタ管理は便利なマネージドサービスを使ってサポートしてもらっているという人も少なくありませんが、dockerで運用することによってある程度自前でクラスタ管理をすることができるようになります。

そうすることで自分のスキルや経験を上げることができるのはもちろん、自分の使いやすいように調整できるというメリットもあるのです。

dockerをawsで運用するやり方

そんなdockerをawsで運用するやり方としては、大きく4つの方法が挙げられています。オーソドックスな方法として知られているのが「EC2上にdockerをインストールする」というもので、awsのEC2上に直接dockerをインストールすることで比較的安定して運用することができます。

docker-composeを設定することで、コンテナのビルドやコンテナ同士が連携して複数のコマンドを実行することなども可能です。やや複雑な設定が必要になる部分はありますが、初めてawsでdockerを運用するという人にはお勧めの方法として挙げられています。

また「aws CLIを利用して操作する」というやり方もあり、こちらはEC2上にダウンロードする際に用いたEC2インスタンスの代わりとして利用できます。ローカルのコンソールからコマンドを使ってawsへの操作を行うことができ、より手軽にdockerの操作や管理をしやすくできるのです。

ほかにも「aws for docker」という公式ホームページから提供されている連動型サービスを使ったやり方や、「Amazon Elastic Container Service」と呼ばれるdockerイメージを管理するサービスを活用する方法もあります。

それぞれの方法にメリットやデメリット、運用する際のポイントがあるので、自分に合った方法を利用することが大切です。

dockerのデメリットについて

このようにスムーズかつスピーディーなソフトウェア開発が期待できるところがメリットであるdockerですが、メリットばかりではなくデメリットがある点も理解しておかなければいけません。メリットとデメリットの両方を把握した上でawsで運用することが、よりdockerを有効に運用できるポイントでもあります。

その一つとして挙げられているのが、仮想サーバーごとにOSを選択することができないという点です。通常のサーバー仮想化の場合は仮想サーバーごとにOSを選択することができるのに対して、dockerのコンテナはすべて同一OSを利用することが前提とされていますよね。

そのため、OSを選択することができない点には注意が必要です。ほかにもdockerなどのコンテナ型の仮想化は分離レベルが低いというデメリットもあり、セキュリティに厳しいエンタープライズでの利用が難しいという問題につながっています。

ただこの問題に関しては分離レベルを高めた実装が行われているため、awsで運用する際には実装されたものをうまく活用することでデメリットを解消することが可能です。また分離レベルのデメリットに関しては今後払しょくされていく可能性が高いと考えられているので、大きなデメリットにはならない可能性があります。

このようにdockerにはデメリットがあるのですが、今後払しょくまたは改善されていくことが期待されています。その点も踏まえて、awsでどのように運用していくのか検討していくことが大切です。